1704「国語読解力がつく本」後藤武士より

 

メモ録です。

さすが国語指導者のプロだけあってポイントをついている。

 

その1

「読解の目的は筆者の言いたいことを正しく読み取り、

間違ったのならなぜ不正解なのかをよく考えよう。」

 

なぜそうなるのかをじっくり考える。

国語の読解問題も算数同様、正解は1つしかないという

至極当然のことを前提に取り組むことが大事。

国語を得意にするための学習法。

「選択肢問題を解いたとき、

必ず正解の理由だけでなく、

不正解の選択肢の適当でない理由も見つけること。」

だから問題集を選ぶとき、解説が非常に丁寧なものを選ぶように。

 

その2

「言葉は記号だ」

その通りです。

言葉が記号である故、

それ以上にもそれ以下にも解釈してはいけません。

だから文も当然そのルールに従って解釈する、これまた至極当然。

 

その3

読解ができる人、論理的思考が可能な人、論議が上手な人は

4つの対立概念を正しく理解している。

具体⇔抽象、

絶対⇔相対、

普遍⇔特殊

主観⇔客観

これら4つの対立概念を正確に理解すること。

そしてこの4つは国語読解力には欠かせない要素でもある。

 

物語を読む際は、

情景描写;事実を説明している個所

心理描写;登場人物の気持ちを描いている個所

そして情景描写はほとんど客観、

心理描写は主観。

 

あと「主観語」に気をつけるように。

筆者あるいは登場人物の主観が表に出てきてしまっている言葉のこと。

 

「私は今、千円持っているよ。」の「も」

「私は今、あと千円しかない。」の「しか」が主観語

 

その4

「国語は裏を読む科目だ。」

その言葉や文章がどこまでの範囲を表現しているのか、

どこまでの内容を約束してくれているのか、

それを知ることが裏を読むということ。

 

例えば、

「私は彼の言おうとしていることよく分からなかった」

 

この場合「彼の言おうとしていること」でも意味は通じる。

ではなぜこの文では「」なのか。

 

「彼の言おうとしていること」「よく分からなかった」が、

「彼の気持ちなんとなく分かった」

「伝えようとする彼の硬い意志心に伝わった」

 

要するにいろいろある中でわからなかったのは

「彼の言おうとしていること」だけだという可能性が高い。

これが裏を読むっていうこと。

 

その5

文を読むときは「事実」「解釈」「考え」に注意

 

事実(伝聞ふくむ):「~だ」「~ということがあった」「~と聞いている」

解釈:「つまり~ということだ」「ここから~であると言える」

考え:「~だと思う」「~だと考える」「~ではないだろうか」「~にちがいない」

この3点を意識して文を読みたい。

 

以上「国語読解力がつく本」後藤武士よりのメモ録でした。

 

御拝読ありがとうございました。

 

 

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