1714「九九は暗記する必要がない!」

題名は「進化しすぎた脳」の著者、

脳研究者の池谷裕二氏の言葉です。

 

彼が言うには、

ものごとのやり方を覚える記憶「How to」の記憶、

いわゆる「方法記憶」、

この恩恵を受けることによって

題名の「九九は暗記する必要がない!」と言い切っています。

 

例えば、

7×8」を場合、

7014」として56と答えを出す。

または

4016」でもいいでしょう。

 

うう、どうして、こうなるの?

 

種を明かしますね。

 

彼の頭の中には

数字を

10倍すること」

「倍にすること」

「半分にすること」

この3つの方法だけが入っているんです。

これだけを知っていれば九九は全て答えを出すことができると。

 

ただ注意するのは

10を掛けること」

2を掛けること」

2で割ること」とは違うと。

なぜなら彼は掛け算ができないので。

 

これはストンと納得できます。

うちの子たちも

2を掛けてごらん。」とか、

2で割ってごらん。」と言ってもキョトンとするが、

 

「倍にしてごらん。」

「半分にしてごらん」と言えば納得して計算してくれるからです。

 

この3つの法則さえ知っていれば、

7×8」は

7×107×27014

もしくは

8×7」として、

8×10÷28×24016」と計算できるんですね。

 

さらにさらに、

26×17」も、

26×1026×10÷226×2」となり

26013052442」となって、

九九の場合とまったく同じスピードで答えが出ますと。

 

お見事ですね。

感心します。

 

だけど、どうなんでしょうか。

今現在、

九九と取っ組み合いをしているお母さん方やお子さんにとって。

 

九九が覚えられないんだったら、

上記のような覚え方で覚えましょうね。

お子さんに「7×8」って

つまり「7×107×27014

こういうことなのよ、分かる?

 

余計に頭の中が????????

っていう状態になるんじゃないでしょうか

 

やめた方がいいと思います。

 

九九がすんなりと覚えられないお子さんは、

塾長さんが思うにはやはり数字に弱いと思います。

ですから、

まずは視覚イメージから入ってください。

 

いくら数字を使って

9999×327のことだから、

「クサンニジューシチ」、はい、覚えましょうね。

数式だけを並べても脳味噌までには到達しない気がします。

 

ものを使って目でしっかりと確認させる、納得させる、

これが一番手っ取り早いような気がします。

(だから「どんぐり問題」が・・・っていうのは今日はやめますね。)

 

数字の弱い子には視覚イメージから入ってください。

 

最後にもう一度、

数字を

10倍すること」

「倍にすること」

「半分にすること」

この3つの方法だけで計算ができる頭はいいですね。

 

 

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