問題文の登場人物、
その背景などをいくら一生懸命絵図にしたところで、
頭は鍛えられません。
例えば、
「クジラのマッコウ君がいます。太平洋のど真ん中で赤プランクトンを青プランクトンより3倍多く食べました。赤と青のプランクトンの重さは合わせて400kgでした。では青プランクトンだけの合計の重さは何kgだったでしょうか。」
クジラのマッコウ君をご丁寧に描きます。
お次はどでかい太平洋、
そしてそのあとは、
赤プランクトンを適当に、
青プランクトンも適当に描きます。
そしてメモとして赤プランクトンの横に3倍と。
これではダメなんです。
何がダメかというと、
いいですか、ここが肝心ですよ。
「絵で描く」とは
「算数用語を絵で描く!」ということ!
だからこの問題なら
三杯酢いや、
3倍の図をどうやって描くか、
どう表現するかっていうことを考えるんです。
視覚で、
あー赤プランクトンは青プランクトンの3倍あるなって分かる図。
これを描けるようにならないとダメなんです。
では、どうすれば描けるようになるかって?
お子さんの学年によって指導の仕方は変わります。
低学年なら「どんぐり問題」を低学年用から取り組んでいいれば
自然と身につくと思います。
高学年から「どんぐり問題」に取り組んだお子さんなら
まずは見本を見せないとダメでしょう。
「絵図で考える」っていうことを知らないから。
この算数用語からはこういった絵図が描けるんじゃないの、
と1例を見せる。
お母さんは2個ないし3個の見本の絵図が描けるようがんばってくださいね。
ということで今回の作品は
小5のAくんの作品です。
学校で割合を習ったということでやっとこの問題にアタックできました。
この問題のポイントは
12倍、7/12(12分の7)、
これを絵図にできるかどうか、
そしてその絵図から青プランクトンの割合を見つけることができるかです。
Aくん、絵図は描けました。
そして20分ほどその絵図とにらめっこして
青プランクトンの割合を見つけました。
グッドでした。
あとの計算はオマケです。
だけどこれぐらいの計算力は正確に身につけたいですね。
問題
「<5MX27>クジラのマッコウ君の今日の朝御飯はプランクトンです。赤いプランクトンと青いプランクトンと緑のプランクトンを合わせると3500260匹います。赤いプランクトンは青いプランクトンの丁度12倍で緑のプランクトンは赤いプランクトンの12分の7の数です。では、青いプランクトンは全体の何%で何匹になりますか。また、赤いプランクトンと青いプランクトンの合計は何匹でしょう。」
今日の一言。
「誤解されない人間など、毒にも薬にもならない。
そういう人は、何か人間の条件に於いて、
欠けているものがある人だ。」小林秀雄
いい言葉だ。
御拝読ありがとうございました。
まだコメントはありません。