問題
「<2MX59>センコウ君とデンコウ君が火花飛ばし競争(きょうそう)を2回しました。/1回目はセンコウ君の後に、デンコウ君がセンコウ君の8倍の火花を飛ばし/2回目はセンコウ君が1回目のデンコウ君の2倍の火花を飛ばしました。/次で、デンコウ君がセンコウ君と同点になるためには、1回目にセンコウ君が出した得点の何倍を得点すればいいでしょう。」
小2、Yちゃんの答えは16倍でした。
残念ながら間違いです。
何とか答えを出さなくてはと思ったのか
8倍を2倍して16倍になったんでしょうね。
後日、いつの日かもう一度するということにしました
(しないかもしれません)。
小学2年生でこの問題、ちと難しいかな。
どうしても低学年の子どもたちは、
「どんぐり問題」を
算数文章問題として考えず、
「お話&お絵描き問題」と捉えてしまいがちです。
「絵を描いてごらん」って言うからそう捉えるかもしれませんね。
そして高学年の子になると、
「どんぐり問題」は単なる「お話&お絵描き問題」ではなく、
算数文章問題と捉え、
問題を解くにあたって問題文の無駄なことをなるべく省いて、
肝心なことだけを絵図にして解こうとします。
まあ、低学年の子がそういった解き方をしたら、
塾長さんとしては、
どんぐり問題のもう一つの良さが無視されたみたいで悲しいですけど。
小2のYちゃんはまだ「お話&お絵描き問題」から取り組んでくれます。
だからこの問題ができなかった?
「火花飛ばし競争」でデンコウ君がセンコウ君の8倍、
Yちゃん、なんとなく絵図で表現はできていますが(左ページ)、
右ページの線分図での考え方はまだ使わない方がいいかな。
Yちゃんの頭がこんがらがったのは、「得点」っていう言葉かな。
「火花飛ばし」の得点化ってどういうこと?
(実際の花火の火花を想像してそれを得点化するなんて、
イメージできないんでしょうね。
塾長さんにも無理です。
問題を解かなくてはいけないので無理やり得点化するだけです)
こういったところがまだすんなりと頭の中に入って来なかったんでしょうね。
まあ、この問題は永久にできなくてもいいです。
「火花飛ばし競争」を絵で描いて楽しんでくれればそれでいいです。
「~倍」の問題はほかの問題でホローできますので。
「お話&お絵描き問題」がどういった過程を経て
「算数文章問題」になっていくのか。
ずばり「算数用語」ですね。
この「算数用語」をいかに絵図で表すか、これがポイントです。
「算数用語」をなんとなく分かっていても、
それを視覚化するために絵図で表現する。
また、「算数用語」を習得するために絵図で練習する、
そして本当に分かっているのかどうかも、
絵図で確認できます。
だから「絵図」は大事なんです。
今日の一言
「後悔などというお目出度い手段で、
自分をごまかさぬと決心してみろ」小林秀雄
はい、決心します。
御拝読ありがとうございました。
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