「どんぐり問題」の取り組み方について。
年長さんや低学年のお子さんの「どんぐり問題」の
取り組み方について少しお話したいと思います。
異論もあろうかと存じますが、
塾長さん、一個人の考えなので、
こういう捉え方もあるのかと思ってくだされば幸いです。
いきなりですが、お母さんに問題です。
「半径3㎝、母線の長さが5㎝の円錐があります。
この立体の側面積はいくらでしょうか。求めてください。」
答えられたでしょうか。
即答できるお母さんはうちの塾で働いてください、
お願いします。素晴らしいです。
なぜ解けないか、
考える力がないからですか?
そうではないですね。
「半径3㎝の円?」
「母線って?」
「円錐って、とんがりコーンみたいな形?」
「立体って?」
「そそそ、側面積って何?」
仮に以上の用語の意味は分かっていても、
扇形の面積の求め方を知らないと解けませんね。
だけど、
別に「考える力」は関係ないでねす。
ただ単に、「算数用語」または「数学用語」を知らないだけです。
そういった用語の意味を正しく理解できていないと、
考えることもできません、
考える以前の問題ですね。
同じことが
年長さんや低学年のお子さんが取り組む「どんぐり問題」にも言えます。
「足す」「引く」「~より多い」「~より少ない」
「~の倍」「~の半分」「~の3倍」
「~の半分の半分」「~ごと」といった
「算数用語」を理解していないのに、
そういった言葉が出ている
「どんぐり問題」をいくら解こうとしても解けません。
当たり前ですね。
なにせ「算数用語」が分からないのだから。
じゃあ、なぜ
算数用語が不確かな子どもたちに「どんぐり問題」をさせるのですか?
といった疑問が出てくると思います。
ズバリ言いましょう。
こういった「算数用語」を視覚でそして頭で理解し実感するためです。
算数用語の習得を絵で習得するということ。
だから、算数用語を理解し習得する段階では
考える力もクソもないです(失礼少しお下品でした)。
「算数用語」を絵図で表すとどうなるのかな、
それを練習する。
だからお子さんによってはヒントもありです。
解説もありです。
それは塾長さんが判断させてもらっています。
年長さんや低学年のお子さんは
「算数用語」をしっかり理解、実感してほしい、
その願いもあって
「どんぐり問題」を授業で取り入れている一つの理由です。
今日の一言。
「目が見えないよりも、心が見えないほうが恐ろしい。」
以前のブログ(No295)にも載せた一言です。
この言葉、今もう一度
じっくりと味わいたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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