1752「Sちゃんのお母さん、こないだはこんな問題を解いたよ。」

 

お母さん、塾日報にも書きましたが、先日はこんな問題をしました。

問題とSちゃんの解答は最後に掲載しますね。

 

案の定、Sちゃんすんなりとは解けませんでした。

なぜなんでしょうね。

それはね、いいですか、お母さん、

 

「なんなの、塾長。」

あら、呼び捨て?

 

そうなんです。

このお母さんは実は塾長さんのふるーい塾生さんだったんです。

今から25年ほど前の。

 

その当時は塾長さんも、

子どもたちに、

「俺をマッケイ、または塾長と呼びな。」と言っていたので、

それゆえ、今でもこの塾長さんを呼び捨ての「塾長」って呼びます。

 

すごいお母さんです。

たくましいです。

お子さんにありったけの愛情を注いでいます。

そのままのお子さんを損得なしで信じています。

お子さんを認めています。

 

あらま、塾長さん、

べたほめですね。

そうですよ、母親の鏡と言えます。

 

おべんちゃらはここまでにして、本題に入りましょうか、お母さん。

 

この問題のポイントは、

1;長さの単位変換ができるかどうか。

2;正方形って知っているかどうか。

3;公約数そして最大公約数を求められるかどうか。

以上の3点に絞られます。

 

この問題に出会った時に、

そういったことが頭に浮かび、

そしてそれを利用できるかどうかを試す問題です。

 

学校の日々の勉強は上記3点のように、

それぞれ個々のことがらの勉強、

言ってみれば「点」の勉強です。

 

そしてそのそれぞれの「点」と「点」をつなげて「線」にすること。

それが地頭を賢くすることです。

 

分かりにくいですか、お母さん?

たぶん、Sちゃんのお母さんはニコニコしながら

「うん?うん。」ってうなづくでしょうね。

 

分かったのかな?

分からなかったのかな?

どちらの「うん。」なんでしょうか。

 

そして問題のSちゃん、

点と点を上手につなぐことができません。

予想通りです。

 

写真①です。 

最初の答えは6枚。

なぜか、2枚と3枚で2×36としたのでしょう。

よく分かりません。

 

もう一度やり直し。

見ると、

手が動かない、

じっとしている、

思考が停止状態。

 

「ギャハッハッハッハ!」

突然の塾長さんの笑い声にびっくり、

そしてつられてお顔をにっこりするSちゃん。

 

上記に書いた3点のうち12はクリアしている様子。

ではこの問題を3につなげるにはどうすればいいのか。

ここが、こちらの悩みどころ。

 

Sちゃん、一度算数ワークの目次を見てみようか。」

「えっ?」

5年生で習った項目を振り返って、

この問題ってどの分野で習ったことと関係しているか見つけてみよう。」

 

目次を見ながら、ぶつぶつつぶやいています。

「もののかさ」「小数の割り算」「合同な図形」

「偶数と奇数」「倍数と公倍数」「約数と公約数」

「分数の足し算と引き算」・・・

 

Sちゃん、どこまで行くの?目次を読みなさいとは言っていないよ。」

 

「えっ、えっ???」

 

この反応、

Sちゃんのこの反応はもう私は何も考えられませんっていう反応です。

 

「大、大ヒント言うよ。」

「うん、うん。」

「約数と公約数だよ。」

 

これを聞いたSちゃん、

さっそく「約数と公約数」のところを見直し、

そしてもう一度この問題にアタック。

 

そして写真②のような結果となりました。

 

 

勉強ってまずは「点」のお勉強。

そして次はその勉強した「点」と「点」をつなげていき、

線にする。

この繰り返しと言えます。

そしてこの「線」を太く長くするのが頭のよくなる勉強でしょう。

分かりましたか、お母さん?

 

「うん。私は塾長にお任せしているので、それでいいです。」

 

もー、少しは自分でも考えなさいよ、お母さん。

 

ということで問題です。

「<4MX8787>鰻のヌルヌルは自分専用の細長いベッドルームを作ることにしました。そこで幅0.064m・長さ16cmの木製のベッドを購入しましたが、どうも寝心地が良くありません。そこで、ヌルヌルはベッドにカーペットを敷き詰めることにしました。カーペットは正方形の物を切らないで使うことにしました。なるべく大きな正方形のカーペットを使うとして何枚の正方形カーペットが必要でしょうか。」

 

今日の一言。

「体験は最高の教育、最高のインプット。」

 

その通り!

 

御拝読ありがとうございました。

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