小2のC子ちゃんのお母さんから頼まれました。
塾長さん、どうしましょう?
えっ、何を?
実はC子ちゃんが某大手塾の公開テストを受け、
その結果が400人以上の中で国語・算数とも10番以内に入っちゃったんです。
それに感心したされた他のお母さんが、
C子ちゃんは一体どういったお勉強をしているのかと聞かれ、
「どんぐり問題」を週に1回だけお勉強しているだけですって答えたら、
「えっ、どんぐり問題?それっていったい何なの?」
と聞かれたので、
「それは、絵で算数文章問題を解く練習をしているの。それだけよ。」
「C子ちゃんのお母さん、もっと詳しく教えて頂戴、そのどどいつ問題っていう・・・」
「違います。どんぐり問題よ」
「そうそう、それっていったいどんな問題なの?
どんな効果があるの?どこに売っているの?誰が作ったの?」
と、やいややいやと質問攻めにあったと。
「だから塾長さん、
何か、どんぐり問題を説明できる小冊子みたいなものがないですか。
私では説明できません。」
ということで生まれたのがこのどんぐり問題小冊子です。
実はC子ちゃんのお母さんから尋ねられる前から小冊子は作っていましたが。
ここでふと思いました。
C子ちゃんのお母さんのように、
お友達に「どんぐり問題」を説明しようと思っても困っているお母さん方が
ほかにもおられるのではないかと。
じゃあ、この「どんぐり問題小冊子」を誰でも手にできるように
しなくちゃと思って、今回紹介することにしました。
もしも、今読んでくださっているお母さんのお知り合いの方で
「どんぐり問題」に御興味がおありなら、
これから記す内容をプリントアウトしてぜひお見せください。
「どんぐり問題」がいかなるものなのかよく理解してもらえると思います。
前置きが長くなりました。
以下から本題です。
エキスパートでは幼児・小学生の授業で
絵で解く算数文章問題、
通称「どんぐり問題」を授業で使います。
学年は無学年形式です。
年長さんから小学6年生レベルまで各100問、全700問あります。
「考える力」の養成に重点を置いています。
お子さんのレベルにあった学年の問題から解いていってもらいます。
「分かる」とはどういうことなのでしょうか。
「言葉を知っていれば、読んで分かる」と
単純に思っている保護者の方もいますが、
これは大きな勘違いです。
言葉を知っているとは、
「言葉→イメージ」が
瞬時に反応して体感できるということです。
ですから、イメージを伴わない言葉を知識として知っていても「分かる」ことはないのです。
読んでイメージを連想し、
体感することが「分かる」ということです。
「読み・書き・計算」は得意なのに文章問題が苦手
こういったお子さんに多数出会っています。
算数文章問題が解けない理由は、
「意味が分かれば解けると思っている」
「絵図を描く習慣がない」
「目で考えることを教わっていない」からです。
「読み・書き・計算」ができれば「考える力」は自然に育つと思い込んでいる人がまだいます。
「読み・書き・計算」を
いくら徹底的にしても
「考える力」は決して育ちません。
なぜなら考えるとは「イメージを操作すること」だからです。
操作とはイメージを変形させたり、
比較したり、順番を変えたり、見方を変えたりすることを言います。
「イメージ化の練習」
「イメージ操作の練習」
この練習をすることによって「考える力」が養成されます。
そしてそれが「分かる」ことにつながります。
当塾では
そういう考えのもと小学生には
「どんぐり問題」を重点的に勉強していきます。
ここで具体的に「分かる」とはどういうことか実例をあげてみましょう。
みなさん「ちちこま」ってご存知ですか。
知らない人にとっては何のことやら、イメージもできないでしょう。
イメージできない=わからない
だけど「ちちこま」とは
大阪弁の「肩車」を意味するということを教えてもらえば、
すんなり「ちちこま」って「肩車」のこと、
イメージもできることでしょう。
言葉がイメージにリンクされることによって「わかる」ことができます。
これが「わかる」ということです。
では「考える」ということはどういうことでしょうか。
どんぐり問題から例をあげていきますね。
例題(小学1年生用)
「ダンゴ虫さんたちが3列に並んでいます。
1列目は7匹、2列目は8匹、3列目は6匹です。
/では、それぞれの列で前から3番目と後ろから6番目の間にいるダンゴ虫さん
/ の数を合わせると、みんなで何匹になるでしょうか。」
この問題、絵を描かずに頭の中だけで考え答えを出すこともできますが、
かなりのエネルギーを使うと思います。
だけど絵を描けばすんなりと求めることができます。
1列目のダンゴ虫さん7匹を描きます。
2列目のダンゴ虫さん8匹を描きます。
3列目のダンゴ虫さん6匹を描きます。
以下の写真です。
これができれば最初の斜線部までの文章が
「わかった」ということを意味します。
次にそれぞれの列の前から3番目、
後ろから6番目のダンゴ虫さんにチェックを入れます。
以下の写真です。
この操作が「考える」ということです。
そして最後はそれぞれの列のダンゴ虫さんの数を足して答えを求めます。
この問題をすべて計算式だけで求める場合は、
複雑な場合分けをすることになりますが、
絵図なら一目瞭然で解くことができます。
そしてこの一連の作業こそが「文章読解力」の養成にもなっています。
言葉→イメージ→絵図にする→絵図を操作
この一連の流れこそが「分かる」→「考える」→「読解する」
「視覚」を最大限に利用した勉強法、
これを唯一叶えてくれる文章問題が「どんぐり問題」です。
以上、「どんぐり問題」小冊子の一部紹介でした。
今日の一言
「他人のことに関心を持たない人は、苦難の人生を歩まねばならず、
他人に対しても大きな迷惑をかける。
人間のあらゆる失敗はそういう人たちの間から生まれる」
アルフレッド・アドラー(心理学者)
まずあなたが相手に関心を持たないと、
相手があなたに関心を持つ道理はないということ。
ただし純真な関心でなければダメですよ。
下心はご法度ですよ。
御拝読ありがとうございました。
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