中学生Aくんにこの問題を年末の宿題に課していました。
昨日持って来た答えは「わかりませんでした」
問題文が全くイメージできなかったんでしょう。
問題です。
「<6MX80>フンコロガシは 7:45 に家を出て、弟のウンコロガシを学校の先にある幼稚園へ送ってから登校するので、学校には 8:12 に着きます。家から学校までは1km。弟と一緒の時はフンコロガシは毎時3km、一人の時は毎時4kmで歩いてるとして、学校から幼稚園までの距離を求めましょう。」
ヒントとなる絵図(赤ペン、緑ペン)を塾長さんが描いて、もう一度トライさせました。
写真1です。
家から学校までは1km、時速3kmで進むので20分かかることは理解できた様子。
残りの7分が処理できない。
そして挙句には答えを7kmとのたまう始末。
捧腹絶倒!
どうしましょうか。
「速さの比」と「かかる時間の比」の関係を教えるべきかどうか、
中学生だから教えました。
次の写真の①です。
時速50kmと時速100km、かかった時間は110分を例にして。
速さの比と時間の比の関係はイメージして理解しなさい。
このあとはAくん、彼なりにがんばって解いてくれました。
と言いたいところでしたが、
時速4km、3分で進む距離を求めるのにお困りのようす。
仕方ないので上記写真の②で説明。
最後は、
4000m÷20を筆算でしていたので、
上記写真の③で、
1/20と1/10の関係や暗算できるように説明。
おまけとして、
A君の最終作品を載せておきます。
この問題のポイントは5つ。
1つ、フンコロガシ君の家、学校、ウンコロガシちゃんの幼稚園、
この3つの位置関係を絵図で描けるかどうか。
2つ、時速3kmで1km進む時間を求めることができるかどうか。
3つ、行きは時速3km、帰りは時速4kmで進み、かかった時間が往復で7分、
このことから速さの比と時間の比が使えるかどうか。
4つ、時間の単位変換、速さ・時間・距離の関係が分かっているか。
5つ、分数の四則計算ができるかどうか。
しかししかし、1つ目から4つ目までを絵図で理解できれば、
5つ目の計算力はそれほど必要ないかも知れないですね。
わかりますか。
学校から幼稚園までの距離も絵図で求められちゃいますね。
ということは、
この問題は小学4年生で解けちゃう問題です。
今日の一言
「不常識を非真面目にやれ」本田宗一郎氏の座右の銘より
話や問題を右脳でとらえ、そこからイメージを得て、
そのあとで左脳でイメージを言葉などで整理するというのが、
本来の頭の使い方。
やはり右脳を使えるかどうかがポイントだね、塾長さん。
ご拝読に感謝します。
「どんぐり問題」に興味のある方はこちらをどうぞ。
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