1792「絵で解く算数文章問題通称『どんぐり問題』、添削例その3」

 

こんな感じの添削メールもあります。

 

まずは送られてきたメールを少しだけ。

 

「索引、とても分かりやいし使いやすいと思います。うちの子供は、文章を全部絵にしないことがよくあるので、絵を描かなければ答えの出ない問題というカテゴリーがあると一層助かります。ちょっと図々しいですよね。すみません。

どんぐりを始めたのは、年長さんからです。文章を全部絵にして、目で見て考えるというのが、どんぐり歴が長い割に身についていないように思います(現在小学3年)。9歳の壁は超えられるのかな、と少々心配だったりします。」

 

お母さん、

「絵を描かなければ答えの出ない問題」

「文章を全部絵にして」

ということを高学年の子に対してはあまり意識しなくてもいいですよ。

 

お子さんにとって分かりきったことを絵にするのって面倒臭いときがあります。

具体的な絵から抽象的な絵に変わっていって当然です。

 

ただ、問題を解くにあたってのポイントになることがらに関しては、

しっかりした絵または簡素化された絵または記号を丁寧に描かなくてはいけません。

 

あと「絵を描かなければ答えの出ない問題というカテゴリー」については、

子どもの年齢とかイメージ力によって差が出るので、

一概に「絵を描かなければ答えの出ない問題」は決められません。

 

ただし、お子さんを指導し、学力がこちらで把握できれば

「絵を描かなければ答えの出ない問題」を指定することはできます。

 

「どんぐり問題」はイメージ力を駆使し、

それを可視化して解きましょうが基本ですから、

すべての問題はそれなりに絵が必要だと思います。

簡単な絵で解ける問題、絵の操作が難しい問題と、

いろいろあって楽しいと思って取り組めばいいと思います。

 

では、送られてきた添削問題です。

「<2MX57>                     

ダンゴ虫のお母さんが、900円で子ダンゴ虫3匹に、同じお菓子を10個ずつ買ってあげようと思っています。お釣が出ないように買うと、1個何円のお菓子を買えばいいのでしょう。」

次はお子さんの作品です。

 

 

この問題、子どもによって二通りの考え方をしてくれます。

一つ目が、900円でお菓子30個、だからお菓子1個は何円かなって考える子。

もう一つが900円を3人に均等分けし、1人がお菓子10個で300円、

このことからお菓子1個分の値段を求める子。

 

小学3年生なら後者の解き方が理想です(実は3MX07が同じ問題です)。

学力が上と考えられます。

お子さんは後者の解き方をしました。

 

この問題のポイントは、

小学2年生用ということも考慮して指摘します。

1、        ダンゴ虫母さん、ダンゴ虫の子3匹をどういった風に描くか。

子どもの感受性を見ることができます。

2、        お話を分かっているのかどうか、それは絵で確かめられます。

3、        30個が900円なら、1個の値段はいくらになるのか。または10個で300円なら1個の値段はいくらになるのかを割り算ではなくて、振り分けて求めることができるかどうか。

割り算の基本の養成にもなります。

4、        小学3年生以上の子がするのなら、割り算筆算の確認ができる問題です。

5、        「単位量」の基礎になる問題の1つです。

こんなところです。

お子さんの作品を見る限り、この問題に関しては合格です。

 

これからのご家庭での「どんぐり問題」の取り組み方の提案です。

 

お子さんの学年を考えれば、

小学3年生の問題から始めることを強く提案します。

 

まずは、

塾長さんが作成した小学3年索引の

「~倍、差、分ける」問題計16問の中に含まれている

3MX003MX063MX12などはどうでしょうか。

 

絵図が描けないと理解しにくい問題ですよ。

ぜひトライしてみてください。

では、失礼します。

エキスパートの塾長さんでした。

ジャンジャン。

 

御拝読に感謝します。

 

追伸;「絵で解く算数文章問題通称『どんぐり問題』」のことを

 

詳しく知りたいお母さんはこちらまでどうぞ。

コメント: 0 (ディスカッションは終了しました。)
    まだコメントはありません。