1815「大手計算教室の間違い」

 

大手の計算教室さんの算数学習のアプローチの仕方をご存知でしょうか。

大抵は順序数と数唱から始まります。

順序数というのは

1,2,3,4,5,6,7,8、・・・20・・・

のことで、

数唱とはそれを声に出して読むことです。

 

それがスムーズにできるとお次は、

1のマスターですね。

112213314、・・・・

次は+2です。

123224325、・・・・・

次は+3ですね。

こういったことを機械的にやらせていきます。

 

この学習方法って、

「基礎を身につけないまま、算数を習っている」

ことになっていることが分かりますか。

 

本当の算数学習へのアプローチは

「さんすうことば」と「具体物(事象)」

の一致がなければいけません。

 

どういうことかと言うと、

1つ目が操作や動作、現象と「さんすうことば」の一致を考える。

つまり、合わせたらいくつになる?これを食べたら残りはいくつ?

動きに伴って数字が変わること(増えたり減ったりすること)を目で確かめる。

 

2つ目がおきかえることの理解。

つまり、1円玉10個と10円玉1個が同じ意味だと分かること。

そういったことを実体験したあとで計算学習に入る。

これが正しい算数学習のアプローチでしょう。

 

こういったことを踏まえずに、

いくら計算手続きだけを一生懸命学習しても

悲しいかな、伸びない子どもができてしまいます。

 

ところでお母さん、

「基礎」と「基本」の違いが分かりますか?

 

大手さんの計算教室は

「基本」練習だけを子どもにやらせ、

「基礎」がまるでできていません。

 

では「基礎」とは何でしょうか?

 

スポーツでたとえると分かりやすいと思います。

どういった競技にも対応できる体、これがスポーツにおける基礎です。

いわゆる体幹を鍛えるのが基礎を鍛えるということです。

 

そして「基本」とは各競技における「型」と言えます。

 

「型」ばかり鍛えているとある一つのことはできますが、

応用がちっともききません。

 

勉強で言えば「考える力がない」または「応用力がない」ということでしょう。

 

「計算」はできるけど、学力がついていない、習った事さえ忘れる。

 

だけど「基礎」ができている子どもは、

習ったことを組み合わせて考えることができ、

習っていない事でも推測ができるようになります。

 

お母さんたちにお願いです。

算数学習へのアプローチの仕方、

決して間違わないようにしてくださいね。

未来ある子どもたちがかわいそうです。

 

塾に入れようと思っているのなら

正しい学習のアプローチをしてくれる塾を選んでください。

 

そして家で勉強を教えようと思っているお母さんにもお願いです。

「基礎」というものをしっかり理解して

お子さんと一緒に勉強するようにしてください。

 

おせっかいな塾長さんからのお願いでした。

 

最後までおつきあいありがとうございました。

 

 

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