「定期対策スペシャル授業」に参加してもらった中2のAくん、
かなりの成績不振の男の子。
教室に入ってくると「お願いします。」
帰るときは「ありがとうございました。」
と気持ちよく挨拶のできる子です。
だけど、悲しいかな学力がもう一つ、いやいやもう二つ三つなAくん。
テスト範囲の国語の教科書の音読を確認するとほとんど読めず、
これはもしかしてと思って、
社会科の歴史の教科書を音読してもらってもやはり読めない漢字が多い。
漢字力がないためほとんどの教科書の文章が理解できていません。
英語になると彼にしてみれば「宇宙語」、
塾長さんからしてみれば「アラビア語」です。
わけのわからないアラビア語の本文の読解、単語のテストなど到底できません。
こういった子にいったいどういったテスト対策勉強ができるのか。
できません。
では、何ができるのか。
これからの勉強の仕方を教えることしかできません。
まずは各教科に出てくる言葉を読めてその意味を正確に理解すること。
このテスト対策期間中もこのことを一番の勉強目標にして取り組む、
勉強ってこうして理解していくんだよということを少しでも肌で感じてほしい。
そしてこのテスト対策期間が終わっても
そういった勉強の取り組みができるようにしてあげることが、
Aくんへの最高のプレゼント。
英語「学年末テスト前プリント」を学校からもらってきているので、
これに手を加えて(英文の読み仮名と語順訳を急きょ作成)、
英語はこれだけに絞って指導しました。
下の写真です。
国語はテスト範囲箇所の本文を全て音読して読みを教え
時間の許す限り読解説明をしました。
数学は今回のテスト範囲が「図形」がメインなので、
「線分」「辺」「角度」「直角」「垂直」「平行」「合同」「底角」「頂角」「対角線」「二等分」
「平行四辺形」「長方形」「ひし形」「正方形」などを絵図で全て説明、
ホワイトボードを使っての手振り身振りの説明、
説明するたんびに
「そういうことか」
「そうやったんや」といった
彼の反応が楽しめ、しんどい中にも面白かったですよ。
だけど考えさせられます。
どうしてここまで学力をほったらかしにされていたのか。
今まで誰も彼に何もしてあげなかったのか。
本人が勉強嫌いやから仕方ないでは済まされないと思います。
学校の責任? 親の責任? 社会の責任?
全てでしょうね。
ほんと、クッソタレです。
最後までおつきあいありがとうございました。
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