「別に描かなくてもいいわよ、Aちゃん。
絵図を描かなくてもすぐに答えが分かっちゃう問題はね。
だけど、絵図を描いた方がずっと楽に解ける問題が多いのよ。」
「うん、わかった。」
ってすんなり納得してくれるAちゃんみたいなお子さんだったらいいでしょうね。
「絵にするって、面倒だからいやだ。」っていうお子さんが多いのではないでしょうか。
そういった子にはこんな問題を出してあげればどうでしょうか。
問題
「おいしいクッキーをAちゃんの誕生日プレゼントとして、お母さんが買ってきました。
クッキーの表面にはアルファベットが刻印されています。全部で26枚です(A~Z)。
Aちゃんはうれしくて、大きいテーブルにそのクッキーをアルファベット順に並べ、
うっとりと見つめています。
なんと、お母さんはさらに誕生日プレゼントとしてある1枚のクッキーの裏に1万円分の図書カードを張り付けていました。
その図書カード付きのクッキーは、アルファベット順でいうと、前から5番目までと後ろから8番目までにはありません。その間のちょうど真ん中のクッキーの裏に張り付けていました。
Aちゃんは一日に1枚ずつクッキーをアルファベット順におやつとして食べます。
では何日目にその図書カードつきのクッキーに出会うことができるでしょうか。」
すいません、少し長い文章問題になってしまいましたね。
さあ、どうでしょうか
イメージ力のある賢いお子さんなら、
頭の中で、
26-(5+8)=13、
13÷2=6あまり1
だから5+6+1=13
13日目ってすぐに応えられるかも知れませんね。
だけど、
んー絵を描かないいと分からないっていう子には、
「絵を描いちゃダメ、頭でイメージして答えだけを書いてちょうだい。」って言ってください。
絵図を描くことを禁止してください。
頭でイメージして正解が出てくるまで、
絵図は禁止。
そしてようやく正解にたどり着いてから、
「よく頑張ったわね。
じゃあ、絵図を描いて確認しましょうね。」
こんな感じで一度取り組んでもいいと思います。
絵図を描かなかったために起こる、
頭の中での複雑さ、
正解が求められない不愉快を実感させるのも一つの手です。
問題を読んで、
絵図にして、
答えを求める方が断然楽なんだということを、
子どもたちに実感させないと、
何故、
絵図を描いて解かなくちゃいけないのっていう疑問がずっと残ります。
「なぜ絵を描いて解くの?」
「断然、頭が楽だからだよ。」っていうことです。
最後までおつきあいありがとうございました。
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