
昔々、羊の群れが大草原で草を食べていました。
するとそこへ1匹のお腹をすかせたライオンが近づいてきました。
羊たちは立ち向かうことを知りません。
怯えて我先にと逃げ惑うだけです。
しかし群れの大きいボスは違っていました。
勇敢にもそのライオンに立ち向かいます。
そして怯えきった大人の羊たちや、
子供の羊たちが逃げ切るまで、
そのボス羊は
自分の身の危険を顧みず
ライオンと戦います。
仲間たちみんなが逃げおおせたのを確認できるまで、
自分が助かることなど眼中にありません。
ただライオンの足を止めるためにだけ、
みんなを助けるためにだけ。
そしてかわいそうにも命尽きました。
ライオンの餌食になってしまったのです。
この時の大きな羊の行動が美しいと、
そこから漢字の『美』が生まれましたとさ。
じゃんじゃん。
このお話は斎藤一人さんのお話に少し色をつけて書きました。
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