今回は記憶の性質についてのお話です。
(写真参照)
下段に「方法記憶」
中断に「知識記憶」
冗談に「経験記憶」がります。
下の段ほど、
原始的、つまり生命の維持にとって
より重要な記憶で、
上の段になるほど高度な内容を持った記憶になる。
「方法記憶」とは、
ものごとのやり方を覚える記憶。
「How to」の記憶。
無意識になされる記憶、
体で覚える記憶、忘れにくい。
例としては自転車の乗り方。
次は「知識記憶」
何かキッカケがないとうまく思い出せない知識のような記憶のこと。
数学の公式や英語の文法など。
ど忘れなどで思い出せない記憶もこれですね。
そして「記憶ピラミッド」の頂点に君臨するのが
「経験記憶」ナリ。
自分の過去の経験が絡んだ記憶、
記憶すべきことを何かのものと連合させた記憶のこと。
語呂合わせで覚える記憶もこれに当てはまる。
記憶しなければならないことを出来るだけ何かと関連づけて覚える。
そしてこの経験記憶を簡単に作るには、
覚えたい情報を人に説明してみることが一番の方法。
子供から大人になる過程で
もっとも早く発達するのが方法記憶、
次が知識記憶、
一番遅れて発達するのが経験記憶。
掛け算の九九などは10歳頃、
論理的なことより、
かえって意味のない文字や絵や音に対して
驚異的な記憶力を示すこの年頃を狙って暗記させようという教育計画と言える。
そして中学生になる頃には経験記憶が完成され、論理的な記憶力が発達してくる。
ということは、
中学生前半は、
知識記憶能力がまだ高いので
「丸暗記」してテストに臨むのは
その場しのぎでなんとかなるが、
徐々に経験記憶が優位を占めてくる年頃なので、
「丸暗記」勉強法から脱して、
理論だった経験記憶が発達してくるので、
物事を根本から理解し、
その理屈を覚えるという勉強法に変えていかないといけない。
高校生ならなおさらですね。
まとめると
学習する年齢に適した得意な記憶の種類がある。
よって、勉強法というものも
年齢に応じた記憶法を使って勉強すべきということ。
池谷裕二氏の言葉を参考にまとめました。
最後までお読みいただきありがとうございました!