昨日の授業のことです。
小学6年生のAくん、
次の問題で困った顔をしていました。
問題は
「2.4キロメートルの道のりを30分で歩きたい。
時速何キロメートルで歩けばよいか。」
ノートを見ると
2.4÷30/60=24/5、
ここで手が止まっていました。
答えは出ていますね。
時速24/5キロメートル、
だけど小数で表したほうがいいですね。
それができないようでした。
A/B=A÷Bができないといけないよ。
だけど、
塾長さんはそんなことよりも、
なぜ上記の式(2.4÷30/60)を出したのか、
ちょこっと不満でした。
この問題、式を書きなさいといった注文はありません。
あっさり2.4×2=4.8と求めてくれればいいだけです。
それができない!
なぜ!
彼に問いました。
「時速ってどういうこと?」
「えっ、
それは1時間で進む速さのこと?」
違う!
違う!
「時速とは1時間あたりに進む道のりのこと。」
ちょっとした間違いだけど、
問題を解くにあたっては
大きな違いになる。
彼は、
速さを求めるには
〈速さ=道のり÷時間〉という
公式に忠実に従っただけ。
こういったお子さんが多いです。
どういったお子さん?
問題を読んで、
ただ闇雲に
公式にあてはめて解こうとするお子さんが。
時速を求めなさい、
それなら
公式
〈速さ=道のり÷時間〉をつかわないと、
思ってしまうんです。
問題を読んで
少しもイメージしない、
できない?
しようとしない?
時速とは
1時間あたりに進む道のりであることが
理解していれば、
この問題に関しては、
あー、1時間に進む距離を求めるだけでいいんだ、
とすぐに分かり、
30分って1時間の半分だから、
2..4×2=4.8
あっさり答えが出てこないといけません。
厳しいかな、
きつい注文かな。
そうではないでしょう。
問題を与えられました。
問題を読みます。
さて、どうすれば一番速く簡単に解けるかなって
考えないといけません。
そして問題に取り組みます。
「木を見て森を見ず」ではいけません。
塾長さんはそう思います。
Aくんにも
「時速」の意味をしっかり確認したあとは、
「なんやこの問題、めちゃくちゃ簡単やんか」
って言っていました。
こちらが説明する前に気づいてね、
Aくん。
最後までお読みいただきありがとうございました!